掲載日:2019年07月06日
1867年5月29日(慶応3年4月26日)、水戸藩士の香川敬三から急ぎの便りが届きます。岩倉の手紙が薩摩藩へ渡されて、その返事が届いているとのことで、その書面は西郷吉之助の手に渡ったと伝わります。西郷からは、岩倉の意見は薩摩藩主へ取り次ぐ、世間では岩倉のことを疑惑のある人物だとしているが、書面を見てそうは思えないと感じ、藩主への取り次ぎは必ず請け合う、と言われとのことを踊る筆致で知らせてきています。岩倉と西郷、歴史を回転させる二人の接点がここで出来上がります。維新回天の日を夢見た、旧宅へぜひお越しください。