1862年9月
1862年9月1日(文久2年8月8日)
和宮降嫁について三条実美らからの弾劾を受け、前月に近習の職を辞した岩倉具視。しばらくは自邸で慎んでいたところ、反対派から職を辞するだけでは生ぬるいという上奏文が提出され、周囲からの攻撃に気が滅入ってきます。長男・具綱からは、何事も済んでしまったことは仕方がないので、体を大事にして欲しいと慰められます。その後、岩倉村へ移り住み、和歌を詠み過ごしながら、復活の日を願って生活をした旧宅をぜひご覧下さい。
【お知らせ】2025年2月6日(木)は場内整備のため臨時閉場となり、ご入場いただけません。We will be temporarily closed for facility repairs on February.6(Thrs).
1862年9月1日(文久2年8月8日)
和宮降嫁について三条実美らからの弾劾を受け、前月に近習の職を辞した岩倉具視。しばらくは自邸で慎んでいたところ、反対派から職を辞するだけでは生ぬるいという上奏文が提出され、周囲からの攻撃に気が滅入ってきます。長男・具綱からは、何事も済んでしまったことは仕方がないので、体を大事にして欲しいと慰められます。その後、岩倉村へ移り住み、和歌を詠み過ごしながら、復活の日を願って生活をした旧宅をぜひご覧下さい。
1868年8月7日(明治元年6月19日)、江戸へ下っている三条実美と、書面で岩倉は今後の方策を相談します。さまざまな問題についての相談がある中、三条と共に江戸に滞在している岩倉の次男・具定、三男・具経が総督として役に立っているかを心配しています。江戸から戻ってきた人があれこれ言っているけれども、岩倉は自分からも息子二人によく言い含めておくので、三条からもしかるべく取り計らって欲しいと依頼しています。岩倉にならい遺髪碑を建立した具定、具経も訪ねた旧宅を是非ご観覧下さい。
岩倉具視幽棲旧宅では、岩倉具視の古文書を読む講座を開催いたします。岩倉具視の古文書を皆さんで一緒に読みませんか。当館学芸員の手ほどきにより岩倉具視の人柄が分かる史料や明治維新の重要事項の史料を読みましょう。
講座は全10回で、上級編に当たります。上級編の講座ですので、文字の読み方よりは、文字を読んだ上で内容をどのようにして把握するかを学ぶところに重点を置いています。
内容は、当施設の特徴を生かして、岩倉具視の書いた手紙などの古文書を読んで、幕末から明治維新の激動の時代に、岩倉具視がどのようにして政治活動を行っていたか、どのような人たちと一緒に活動していたか、などを読み解いていきます。
より深く古文書の内容を読み解くため、例えば筆跡から当時の心情を読み解く、内容からそのあて先に人物との関係性を読み解く、など多様な読み解き方を用いて解説します。
ただ文字を読むだけではなく、当時の時代背景やそれぞれの人物同士の関係などにも解説を加え、より深く内容把握できるように解説します。
講師は当施設学芸員が行います。講座は授業のような難しい話ではなく、テレビの時代劇と実際の当時の状態を比較しての解説など、卑近な例を用いながら解説するので、楽しみながら学べます。
古文書から直接情報を読み取り、学芸員の解説も加えることで、時代劇のイメージとは異なる、岩倉具視の異なった側面を知ることが出来ます。逐次参加を受け付けています。全10回の途中からの参加もOKです。
開催日:4月~3月 第4土曜(8月、12月は休み)
時間:午前10時~11時30分
場所:岩倉具視幽棲旧宅 鄰雲軒・対岳文庫・事務所棟休憩室
定員:20人
料金:1回700円(別途要入場料)
申し込み方法:
岩倉具視幽棲旧宅管理事務所の窓口、電話、FAX(氏名、連絡先の記入が必要)でお申し込み下さい。
岩倉具視幽棲旧宅 管理事務所
住所:京都市左京区岩倉上蔵町100
電話・FAX:075-781-7984
各回の予定内容
2019年4月27日(土)第1回「幕末維新の古文書を学ぶには」(終了しました)
2019年5月25日(土)第2回「岩倉具視の建白書を読む」(終了しました)
2019年6月22日(土)第3回「岩倉具視の日記を読む(1)」(終了しました)
2019年7月27日(土)第4回「岩倉具視の日記を読む(2)」(終了しました)
2019年9月28日(土)第5回「岩倉具視の和歌を読む(1)」(終了しました)
2019年10月26日(土)第6回「岩倉具視の和歌を読む(2)」
2019年11月23日(土)第7回「岩倉具視の幕末の手紙を読む(1)」(仮)
2020年1月25日(土)第8回「岩倉具視の幕末の手紙を読む(2)」(仮)
2020年2月22日(土)第9回「岩倉具視の明治の手紙を読む(1)」(仮)
2020年3月28日(土)第10回「岩倉具視の明治の手紙を読む(2)」(仮)
岩倉具視幽棲旧宅にある主屋・附属屋・繋屋や対岳文庫のしつらえや建築などについて当時の生活や風習、文化などを交えて当施設学芸員が解説します。解説の際には、しつらえの側でじっくりご見学いただけます。参加無料・事前予約も不要ですので、お気軽にぜひご参加下さい。
開催日:4月~3月 第4土曜(8月、12月は休み)
時間:13時30分~14時15分
場所:岩倉具視幽棲旧宅 鄰雲軒・対岳文庫・事務所棟休憩室
定員:15人(事前申し込み不要です。当日窓口でお申し出ください。)
料金:無料(別途要入場料)
問い合わせ先:岩倉具視幽棲旧宅管理事務所
住所:京都市左京区岩倉上蔵町100
電話・FAX:075-781-7984
各回の予定内容
2019年4月27日(土)第1回「床の間」(終了しました)
2019年5月25日(土)第2回「門」(終了しました)
2019年6月22日(土)第3回「風呂」(終了しました)
2019年7月27日(土)第4回「トイレ」(終了しました)
2019年9月28日(土)第5回「ガラス障子」(終了しました)
2019年10月26日(土)第6回「ふすま」
2019年11月23日(土)第7回「玄関」(仮)
2020年1月25日(土)第8回「台所」(仮)
2020年2月22日(土)第9回「対岳文庫」(仮)
2020年3月28日(土)第10回「あかり」(仮)
大変ご好評をいただいております名物企画「坂本龍馬も通った正門から入ろう」が今年も好評の内に終了いたしました。7月20日岩倉具視の命日当日は、あいにくの曇天でしたが、雨には見舞われず、多くの来場者の方々に普段は通れない正門からご入場いただけました。
特別ガイドも大変好評だったようで、各回多くのご質問などをいただきました。
今回残念ながらご参加いただけなかった方々は、是非つぎの機会にご来場賜りますよう、よろしくお願いいたします。