1867年4月

1867年4月26日(慶応3年3月22日)、第2次長州征伐が幕府側の事実上の敗北に終わり、小倉口の総督であった老中・小笠原長行が大坂に戻って罷免され、何やら虚説様々な風聞が岩倉具視の元にも聞こえてきだした。薩摩藩の動きが怪しいとみられたことや、会津藩が宇治や比叡山を要害として兵備を整えている、米沢藩が大津や草津へ兵士を派遣して細かく宿改めをしている、そのうち幕府が幼い天皇を交代させるのではないか、などなど。不安な時期ではあるけれども、こういう時こそ静謐を保って油断なく対応していこうと、同志の中山忠能へ手紙を送っています。明治維新までの苦しい道のりを耐え忍んだ旧宅を是非ご覧ください。

1866年3月

1866年3月17日(慶応2年2月1日)、長州藩の動きに対して、幕府は第2次長州征伐を行うことを決定したとのうわさが岩倉具視の耳に届いた。京都の町はどのような騒ぎになっているのか、この先の形勢を知りたいので近日中に岩倉の地にまで来てほしいと、松尾但馬に岩倉は連絡を取ります。2度目の長州征伐という大事件を前にして、岩倉は情報収集に勤しみます。今後の京都政界の趨勢を知るために、情報収集をして今後の対策を考えた旧宅を是非ご覧ください。

1866年2月

1866年2月8日(慶応元年12月23日)、この日、岩倉具視の次男・周丸はこの日に元服することが決まった。数え年15才。洛中から離れて約3年、この間も様々な政治的な動きがあり、第1次長州征伐が幕府側の勝利のうちに終了した。岩倉の耳にも、凱旋報告のために徳川家茂が上洛するとのうわさが聞こえてきた。友人であり、姉婿でもある中御門経之からの情報では、将軍は上洛するようだがまだ具体的な日程は決まっていないようだと知らせがあった。薩摩藩、近衛家、中川宮、それぞれの情報も岩倉の所へ届いています。岩倉の地に暮らしながら、次なる手立てを立てるために、洛中の情勢を逐次受け取り、思索の日々を過ごした旧宅を是非ご観覧ください。

(お知らせ)歴史講演会「岩倉具視と幕末の志士たち―坂本龍馬、中岡慎太郎、西郷隆盛、大久保利通らとの関係を中心に―」について

 幕末維新の歴史に活躍した岩倉具視。500円札の肖像でおなじみではありますが、以外とどのようなことをしたかは広く知られていないのではないでしょうか?

 今回の歴史講演会では、岩倉具視を中心に、坂本龍馬や中岡慎太郎、西郷隆盛、大久保利通ら、岩倉を取り巻く人々との関係について講演いたします。岩倉具視と坂本龍馬はいつ会ったのか?西郷隆盛と岩倉具視とはどんな関係だったのか?それぞれとの出会いやその関係について、判りやすく講演いたします。

開催日時:2019年9月22日(日) 13:30~15:00(約90分)

場  所: 岩倉具視幽棲旧宅 対岳文庫

料  金: 1000円(別途要入場料)

定  員:30名

講  師:重岡伸泰(岩倉具視幽棲旧宅 学芸員)

問い合わせ先:岩倉具視幽棲旧宅管理事務所

住所:京都市左京区岩倉上蔵町100

電話・FAX:075-781-7984

 

(お知らせ)「昔の夏の過ごし方を体験しよう!」について

 岩倉具視の過ごした旧宅で、昔の夏の過ごし方についての解説を聞いて、昔の夏の過ごし方を体験しましょう!
 親子での参加も大歓迎!室内で氷柱を用いての昔の涼の取り方を体験しながら、タイムスリップしてみませんか?うちわにお好きな絵を描いてお持ち帰りいただけます。昔の夏の過ごし方を素敵な絵にしてお持ち帰りください。夏休みの自由研究対策にも、是非ご活用ください

開催日時:2019年8月18日(日) 10:30~、13:30~、14:30~(各回約30分)

場  所: 岩倉具視幽棲旧宅

料  金: 大人600円、小中学生300円(うちわ付き、別途要入場料、市内小中学生入場無料)

定  員:なし

講  師:重岡伸泰(岩倉具視幽棲旧宅 学芸員)

問い合わせ先:岩倉具視幽棲旧宅管理事務所

住所:京都市左京区岩倉上蔵町100

電話・FAX:075-781-7984