(お知らせ)岩倉具視の古文書を読む(全10回)について

 岩倉具視幽棲旧宅では、岩倉具視の古文書を読む講座を開催いたします。岩倉具視の古文書を皆さんで一緒に読みませんか。当館学芸員の手ほどきにより岩倉具視の人柄が分かる史料や明治維新の重要事項の史料を読みましょう。

 講座は全10回で、上級編に当たります。上級編の講座ですので、文字の読み方よりは、文字を読んだ上で内容をどのようにして把握するかを学ぶところに重点を置いています。

 内容は、当施設の特徴を生かして、岩倉具視の書いた手紙などの古文書を読んで、幕末から明治維新の激動の時代に、岩倉具視がどのようにして政治活動を行っていたか、どのような人たちと一緒に活動していたか、などを読み解いていきます。

 より深く古文書の内容を読み解くため、例えば筆跡から当時の心情を読み解く、内容からそのあて先に人物との関係性を読み解く、など多様な読み解き方を用いて解説します。

 ただ文字を読むだけではなく、当時の時代背景やそれぞれの人物同士の関係などにも解説を加え、より深く内容把握できるように解説します。

 講師は当施設学芸員が行います。講座は授業のような難しい話ではなく、テレビの時代劇と実際の当時の状態を比較しての解説など、卑近な例を用いながら解説するので、楽しみながら学べます。

 古文書から直接情報を読み取り、学芸員の解説も加えることで、時代劇のイメージとは異なる、岩倉具視の異なった側面を知ることが出来ます。逐次参加を受け付けています。全10回の途中からの参加もOKです。

開催日:4月~3月 第4土曜(8月、12月は休み)
時間:午前10時~11時30分
場所:岩倉具視幽棲旧宅 鄰雲軒・対岳文庫・事務所棟休憩室
定員:20人
料金:1回700円(別途要入場料)
申し込み方法:
 岩倉具視幽棲旧宅管理事務所の窓口、電話、FAX(氏名、連絡先の記入が必要)でお申し込み下さい。
岩倉具視幽棲旧宅 管理事務所

住所:京都市左京区岩倉上蔵町100
電話・FAX:075-781-7984

各回の予定内容
平成30年4月28日(土)第1回「岩倉具視はどんな手紙を書いていたのか?」(終了しました)
平成30年5月26日(土)第2回「岩倉具視の建白書を読む(1)」(終了しました)
平成30年6月23日(土)第3回「岩倉具視の建白書を読む(2)」(終了しました)
平成30年7月28日(土)第4回「岩倉具視の日記を読む(1)」(終了しました)
平成30年9月22日(土)第5回「岩倉具視の日記を読む(2)」(終了しました)
平成30年10月27日(土)第6回「岩倉具視の幕末の手紙を読む(1)」(終了しました)
平成30年11月24日(土)第7回「岩倉具視の幕末の手紙を読む(2)」(終了しました)
平成31年1月26日(土)第8回「岩倉具視の明治の手紙を読む(1)」(終了しました)
平成31年2月23日(土)第9回「岩倉具視の明治の手紙を読む(2)」(終了しました)
平成31年3月23日(土)第10回「岩倉具視の明治の手紙を読む(3)」

 

(お知らせ)くずし字を読んでみよう(古文書講座 初級編 全10回)について

 岩倉具視幽棲旧宅では、くずし字に親しみ、地域の古文書を読みとく講座を開催いたします。当館学芸員の手ほどきのもとで、岩倉地域にかかわる江戸時代の古文書や名所図絵などを用いて学習します。

 テキストには京都、特に洛北地域、岩倉地域に残る地域の古文書などを使って勉強します。地域に関わる古文書などを使って勉強するので、古文書に書かれてある文字の勉強だけではなく、当時の地域や時代背景、社会状況などについて解説を加えながら学びます。そのため、江戸時代などの岩倉地域はどのようなところだったのか、当時の岩倉地域をめぐる社会はどのような状態だったのか、など、学校の歴史で習う以上の地域の歴史について学ぶことが出来ます。

 講師は当施設学芸員が行います。講座は授業のような難しい話ではなく、テレビの時代劇と実際の当時の状態を比較しての解説や、現代の社会との相違点などに触れるなど、卑近な例を用いながら解説するので、楽しみながら学べます。

 古文書から直接情報を読み取り、学芸員の解説も加えることで、時代劇のイメージとは異なる、江戸時代の岩倉村の生き生きとした様子を学ぶことが出来ます。

 もう少し深く勉強したい、自分で予習・復習をしたい、という方のために、どのように勉強すればよいか、どんな本を読めばよいのかなど、毎回参考になる本の紹介なども行います。

 全10回の連続講座ですが、途中から参加していただいても判るように内容説明をしています。

 初めての方、途中からの参加も大歓迎です。この機会に是非ご参加ください。

 

開催日:4月~3月 第3土曜(8月、12月は休み)
時間:午前10時~11時30分
場所:岩倉具視幽棲旧宅 鄰雲軒・対岳文庫・事務所棟休憩室
定員:20人
料金:1回700円(別途要入場料)
申し込み方法:
 岩倉具視幽棲旧宅管理事務所の窓口、電話、FAX(氏名、連絡先の記入が必要)でお申し込み下さい。
岩倉具視幽棲旧宅 管理事務所

住所:京都市左京区岩倉上蔵町100
電話・FAX:075-781-7984

各回の予定内容
平成30年4月21日(土)第1回「くずし字にふれてみよう~古い言い回しを知る」(終了しました)
平成30年5月19日(土)第2回「数字をよんでみよう」(終了しました)
平成30年6月16日(土)第3回「江戸時代の単位を知ろう」(終了しました)
平成30年7月21日(土)第4回「ひらがなをよんでみよう(1)」(終了しました)
平成30年9月15日(土)第5回「ひらがなをよんでみよう(2)」(終了しました)
平成30年10月20日(土)第6回「地域の寺社のようすを知ろう(1)」(終了しました)
平成30年11月17日(土)第7回「地域の寺社のようすを知ろう(2)」(終了しました)
平成31年1月19日(土)第8回「江戸時代の村のようすを知ろう(1)」(終了しました)
平成31年2月16日(土)第9回「江戸時代の村のようすを知ろう(2)」(終了しました)
平成31年3月16日(土)第10回「地域と岩倉具視の関係を知ろう」

 

 

 

 

 

1863年1月

1863年1月7日(文久2年11月18日)、雪が7寸(約21cm)も積もる日も日記には見え、この日も早朝から雪が降ってきています。岩倉の藤屋藤五郎の借家で暮らし始めて約1ケ月。この日は家主の藤五郎や、住むにあたって補修を担当した大工らにお礼の酒を送っています。先日来、侍女の槙山や家来たちが入れ替わりで泊まっていましたが、家来たちも訪ねては来るものの日帰りで丸太町富小路の岩倉邸へ帰ってしまうので、心細くなったのか、幼いころに里子に預けられた花園村の九兵衛に逗留してもらうことを依頼しています。明治維新までの苦難の生活はまだ始まったばかりです。遠い夜明けを夢見た旧宅を是非皆様ご観覧ください。

 

(お知らせ)「別荘、別邸、旧宅 お得な3施設共通チケット」での観覧について

 日本が近代化に走る中、明治という時代を築いた人々は、一体どのような暮らしをしていたのでしょうか。
 この冬、激動の明治の幕開けを語る史跡「岩倉具視幽棲旧宅」、江戸期を耐え維新後に隆盛した財閥が贅を尽くした建築「旧三井家下鴨別邸 」、そして西欧各国との外交盛んな時期に現れた近代日本庭園「無鄰菴」の3つのプライベート空間をめぐりましょう。

岩倉具視幽棲旧宅においても、12月6日から窓口でチケットを販売しております。チケット購入については窓口でお申し出ください。

各施設には無料のガイドスタッフがおります。より深いご案内をご希望の方は、窓口でお申しつけください。

開催期間: 2018年12⽉6⽇(木)~2019年1月31日(木)

会  場: 無鄰菴・旧三井家下鴨別邸・岩倉具視幽棲旧宅

開館時間: 全施設、最終入場は閉場の 30 分前
・無鄰菴 8:30-17:00 ※12 月29,30,31日は休館
・旧三井家下鴨別邸 9:00-17:00 ※12 月29,30,31日,水曜休館
・岩倉具視幽棲旧宅 9:00-17:00 ※12月29日 から1月3日まで,水曜休館

料 金: 1,000円

※このチケットで、3施設を期間中いつでもご観覧いただけます。3施設はそれぞれ別の日にも観覧できます。
※旧三井家下鴨別邸では、本券にて通常公開部分の玄関棟、主屋1 階、庭園をご見学いただけます。

 

1862年12月

1862年12月1日(文久2年10月10日)、霊源寺を出て岩倉村へ移り住んで3日目。前夜からの寒さに凍える生活に、同じ京都なのに北の方である上、山影に当たるから一層寒く感じるのかと岩倉具視は驚きます。この日は寒いはずで、初雪が見られたと岩倉の日記には記されています。つい、京都市内の岩倉家への手紙に心細さから和歌を記します。「とひもしつ とはれもしつゝ友かまの 跡たへはてゝ つもる雪哉」。ここから都合5年間の苦難の生活が始まります。遠い夜明けを夢見た旧宅を是非皆様ご観覧ください。