掲載日:2018年12月01日

1862年12月1日(文久2年10月10日)、霊源寺を出て岩倉村へ移り住んで3日目。前夜からの寒さに凍える生活に、同じ京都なのに北の方である上、山影に当たるから一層寒く感じるのかと岩倉具視は驚きます。この日は寒いはずで、初雪が見られたと岩倉の日記には記されています。つい、京都市内の岩倉家への手紙に心細さから和歌を記します。「とひもしつ とはれもしつゝ友かまの 跡たへはてゝ つもる雪哉」。ここから都合5年間の苦難の生活が始まります。遠い夜明けを夢見た旧宅を是非皆様ご観覧ください。